しっぷろアドベントブログ、始まりました!
水曜日担当のえみです。
冬なのにポカポカしたり、急に寒くなったり…。
皆さま、体調はお変わりありませんか?
私は眠気が強かったり、喉が痛かったり。1年ぶりの冬を味わっています。
さて、久々のアドベントブログ、何を書こうかな、と思っていましたが、最近面白かった、読んでよかった、という本について書きたいと思います。
それは津村紀久子さんの『水車小屋のネネ』。
2人の姉妹がとある事情のために家を出ました。生活のために仕事する必要があり、姉が家から遠く離れた蕎麦屋で働くことになり、10歳の妹もついていきます。
蕎麦屋のそばは新鮮でおいしく、その秘密は水車の力を利用した挽きたてのそば粉。そして、その新鮮なそば粉を作るために大活躍しているのが、ヨウムの『ネネ』です。
ネネの世話をしていた蕎麦屋のおじいちゃんが亡くなったので、ネネのお世話もかねて姉がその蕎麦屋で働くようになりました。
蕎麦屋さんも絵描きのおばあちゃんも、友達のお父さんもみんな温かい人たちで、姉妹が様々な人に支えられ、大人になってからは様々な人を支えるようになっていきます。
そして、その真ん中にはいつもヨウムのネネがいて、町の人々を結び付けていきます。
ネネがいる40年間、その年代ごとに丁寧に書かれた物語です。
端正な文章はもとより、人が人を支えるのはこういうことなのかもしれない、と自然に思えるような本です。そして、ネネがいる水車小屋のような場所がいろんなところにあればよいな、とも思います。
図書館から借りましたが、ぜひ自分用に購入したいと思っています。
冬の寒いとき、心を温めるのにぴったりな『水車小屋のネネ』、ぜひ読んでみてください。
(つぶやきびと:えみ)
自宅にあるクリスマスグッズシリーズ
季節感がない我が家の中で
最後までたどり着けるか…?