2021年10月21日木曜日

しっぷろをセレブレートする

 こんばんは。しっぷろメンバーのみどりんです。

今日は、1021日。世界的にグローバル・ピアサポート・セレブレーション・デイという日だそうです。ピアサポーター、ピアサポートを毎年祝うもので、今日はこの日にちなんでしっぷろでも日頃の活動を労い、称え合う機会を企画しました。なんとこの会にしっぷろメンバー以外の2名の方が参加してくださいました。日頃の仕事でがんばってきたことの共有や、自分労りの方法、そして「自分の中の何かのツボを押してくれる仲間がいることのありがたさ」についてなど、ほっこりしながらも気づきのある時間となりました。参加してくださったおふたかた、本当にありがとうございました。


 

そんなこんなも含め、ここのところ、しっぷろに関わる活動でしみじみと心を動かすことが多かったので、自己満足みたいだけれども記録として残しておきたいと思います。

 


★1年が経ちました★

しっぷろのサイトは20208月にオープンをして、1年が経ちました。今年度からは草の根市民基金・ぐらんさんの助成も頂戴できることになり、団体としての意識がぐっと深まったようにも思っています。7人全員でのミーティングを毎月行い、各企画を担当している2〜3人でのミーティングも定期的に行っているうちにあっという間に1年が経ってしまいました。


しかし、たかが1年、されど1年。

みんなが喧嘩もせず、投げ出しもせず、ちゃんちゃんと進めてこられました。

これらは、応援してくださるみなさまのおかげであり、助成してくださったぐらんさんのおかげです。そしてそして、言い出しっぺであるりえちんの「ピアスタッフに関することを色んな人と分かち合いたい」という気持ち。これが軸にあり、メンバーがそれに深く共感をしているからではないかと思っています。メンバーは立場も価値観も違いますが、いろんな方向からこんなことが出来たらよいのでは、面白いのではないか、と意見を言い合えていて、その時間がすごく尊いと思っています。

(※注:喧嘩をしてもいいし、途中で手が止まってしまってももちろん良いと思うのです。でも、わたしたちのペースで息長く続けていけたらいいなあと思っています)

 

 

★うちうちの勉強会をしました★

先日、しっぷろのメンバーの中で「ピア加算」についてもっと詳しく知りたいという声があがりました。しっぷろメンバーのにしこさんがコーディネートしてくださり、同じくメンバーのかやさんを話題提供者に迎え、うちうちの勉強会をしました。すごく有意義で、実践と繋げた質問や意見交換で盛り上がりました。

 

制度のこと、サービスのこと、概念は、当たり前ですがどんどん新しくなっています。ひとりで学ぶのには限界があるけれど、わかる人に教えてもらいながら、それを実践と繋げて学び合えると、得るものも大きいと感じます。わからないことをわからないと言えて、それぞれの立場から対話できる場も、とても素敵です。しっぷろでは、これからたくさんの人と学び合える場を作ってゆけたらよいな〜と思いました。

 


★グローバル・ピアサポート・セレブレーション・デイについて話し合いました★

今日のこの「グローバル・ピアサポート・セレブレーション・デイ」。ひとりのメンバーがこれに合わせて、「誰でも参加できる機会を設けよう!」と発信をしてくれました。「いいね!やろう!」というメンバーが続いた中で、「そもそもグローバル・ピアサポート・セレブレーション・デイって何?」と問いかけてくれたメンバーがいました。そこで、あれ?そういえばなんだろう、とみんなが一歩立ち止まりました。そして、海外で示されているものを読み込み、翻訳して意味を分かち合ってくれたメンバーがいました。その結果、今日この日を改めて「何の日か」「海外ではどんなふうに過ごされているのか」を学び合いながらみなをいたわり合うという時間を作ることが出来ました。


わたしはこのプロセスに感激しました。

新しい企画を発信することも、それに一度待ったをかけることも、待ったをかけられたことを素直に受け止めてさらに次なるアクションをすることも、ちからの要ることです。わたしが調子の悪い時だったら、どこかのプロセスでフリーズしてしまうこともあると思うのです。それでも、お互いに対してと自分に対しての信頼があって次に進めるんだろうな、と単に流れにのるだけだったわたしは思ったのでした。

 


★グローバル・ピアサポート・セレブレーション・デイにちなんで、お互いに労り合う会を開きました★

そして今日の企画には、2人の参加者を迎えて、しっぷろメンバー3人を加えた5人で過ごすことができました。「初めまして」もあった中でしたが、安心できる空間でお互いの経験や思いをやりとりできて、すごく尊い時間でした。ありがとうございました。

 

そんなこんなで、しっぷろにまつわる皆様に感謝をこめて、今日のブログをおわりまーす。

 

(つぶやきびと:みどりん)

 

 

 

 

2021年10月15日金曜日

Q&Aワーキンググループのミーティングをやりました

しっぷろの言い出しっぺ、りえちんです。

そういえばブログのことをすっかり忘れていたうちの一人なのですが、たまには書いてみようと思います。しっぷろでは月に1度の運営ミーティングと、最近では各トピック別にワーキンググループを作って、分担でこのWEBサイトでの発信作業をしています。

私もいくつかのワーキンググループと、このサイトの編集作業や運営全体等、色々な面で関わらせて頂いていて、今夜はQ&Aチームのミーティングでした。

Q&Aのワーキンググループは、しっぷろメンバーの、かやさん&ながおかもん&私です。

普段の全体ミーティングは最近はタスクと時間に追われて(?)じっくり話したりが出来ない事も多いのですが(加えて昼間の仕事でヘロヘロ…)、ワーキンググループはトピック別なので、わりあいじっくり話したりしています。

今日は、「ピアスタッフにまつわる疑問・質問についての公募回答募集をまたやろう!」がメインテーマでした。ピアスタッフ・ピアサポーターについての質問・疑問は沢山あるように私自身も日々感じるのですが、一度に沢山は私たちも追い付かず。。。けれどピアスタッフ・ピアサポーターについて日頃感じている素朴な質問から、ちょっと込み入った質問まで、少しずつお届けしたいなー、とみんなで考えています。

発信がゆるめペースで恐縮ですが、少しずつ進めていますのでたまにこのサイトを覗いてみて頂けると嬉しいです。

  

写真は今日のミーティングの様子です。

カボチャ祭りの時期だ!(ハロウィン)という事をふと思い出し、押し入れにあった被り物を引っ張り出してきました(笑)

日頃それぞれの職場で働きつつも、仕事以外のこういった活動で思うことを共有し、冗談も交えつつ充電されて(?)明日への活力にしています~。
 

ではでは、たまにはミーティングの報告でした!

(つぶやき人:りえちん)



2021年10月7日木曜日

ピアスタッフの為の小さな継続学習会(1)

9月から学習会を始めました。私たちも試行錯誤の手探り状態でまずはお試し的な意味合いも含め、当面はクローズで実施の予定です。 しばらくこの試みをやってみた後に、参加者を募って学習会を開けたらと考えており、現在はその準備も兼ねているといった感じです。参加希望の方には大変心苦しいですがご案内が整う時期がきたら、しっぷろWEBサイトにて案内するように致しますので何卒よろしくお願い申し上げます。

初回の学習会(勉強会)を2021年9月26日(日)に行いました。この学習会は、ピアサポートワーカーとして働くことについてなどをコツコツと学ぶための学習会をまずは小さいサイズの固定メンバーではじめてみよう、ということではじめました。内容について知りたい方もいらっしゃるかもと思い、少し共有させていただきます。

この日は、

  • 参加者同士の自己紹介

  • 学習会実施に際して意図していることの共有

  • この学習会についてブログで発信することについての意見交換

  • 学習会資料に関して自由に話し合い

をしました。

 



学習会資料

ImROCの「ピアサポートワーカー:理論と実践」

(5. Peer Support Workers: Theory and Practice)

https://imroc.org/wp-content/uploads/2013/06/5ImROC-Peer-Support-Workers-Theory-and-Practice.pdf(2021 .09..25確認 ) (p.8-9) コア原則 (The Core Principles)


ピアサポートの形や役割の性質が何で荒れ、ピアサポートワーカーが維持することを目指すべきコアとなる原則がいくつかあります。これらの原則には、相互性、互恵性、非支持的アプローチ、リカバリーに焦点を当てたものであること、強みに基づくものであること、包括的であること、進歩的であること、安全であることなどが含まれます。これらの原則は、ピアサポートワーがどこにいても、誰がピアサポートワーカーを雇っていても、トレーニングとスーパービジョンの指針として、ピアの役割の整合性を維持するために使用することができます。

  

  • 雇っている人にもこういった原則を知って欲しいと思った
  • 雇用する人達(当事者性を持っていない人達)は、ピアスタッフの人達はこういうことを大切にしてるんだね、みたいな外側からの理解になることがあるのかも。ピアスタッフとなる人達は自分の体験に基づいて学んでいるのだけれど、同じ学びの場に参加していても、違う受け取り方をするのかもなと思った。
  • ピアサポートワーカーを雇用する側と雇用される人がいて、職場では同じチームとして働いているのが大事だと思う。ピアサポートワーカーの良さとか強みとか、大事にしていることとか、強みを大事にしたいけれど失敗しちゃうこととかも、職場のチームの人に話したりもする。ピアサポートワーカーも、自分の大事にしたいことを積極的に伝えるし、雇用する側も、近づいていって、どんな風にして職場の中でピアサポートワーカーの強みを活かして学び合えるトレーニングやスーパービジョンの指針として使っていけるのが大事だと思う。
  • 難しいと思うけれど難しいからこそやっていきたい部分
  • ピアサポートを体験してもらうことが大事だと思っている。知識として知ってもらっても、それは忘れてしまう。
  • ピアサポートって、立場が逆転することもある。職場の人や上司とかでもピアサポートのことをあまり知らない方もいたり、経験のことをそれほど知らない方もいる。
  • 上司や同僚ともピアサポートの関係を築けたらいいんだろうなと思う。
  • 経験ない人にはわからないよね、みたいにはしたくない
  • ピアサポートはこういうのが正しい、とか、ピアサポートの定義が、これだけがそうです、ってなるのはこわいなと思う。その人だけのピアサポートのあり方はあると思うのだが、そういうものだと伝えるのは怖いと思う。反面、ピアサポートのことを知らない人に説明することができなかったり。
  • ピアサポートワーカーという呼び方、ピアサポートスタッフ、ピアサポートスペシャリスト、ピアワーカー、ピアサポーターという言い方
  • 依存症分野では当事者スタッフと言っている印象。経験を分かち合う、経験を使って支援をしている人達。でも、依存症とは文化的に違う感じがある。
  • 精神の分野とは少しトーンが違う感じがある。キリッとしてる感じとか。みんなが引き受けている感じがする。いさぎよさみたいな。
  • 依存症では、ケアをする、ケアをされるという感覚はない印象。依存症は自立しているイメージ。精神疾患は、自分で判断ができない人みたいな思われ方を周囲からされやすい所がある。
  • 「支え合い」のイメージや呼び方はだいぶ違いそう。ピアサポートは精神の中で育ってきた文化なのかな、と感じた。身体障害、難病、それほどピアサポートという用語が使われるような文化ではなかったのかなと感じた。
  • ほかの分野のことを知るということはとても大事なのだと改めて感じた。

感想

  • 緊張した。
  • 楽しかった。
  • 資料を教科書みたいに扱うというよりみんなでいろいろやりとりできるの楽しみ。
  • 安心できる雰囲気。
  • 新たな人と知り合えてうれしい。
  • 今後もいろいろ得るものがあるんだろうな、と期待がふくらむ。
  • 今後ともよろしくお願いいたします。

この学習会を含め、2021年度のしっぷろの活動は、「草の根市民基金・ぐらん」様の助成により実現しています。草の根市民基金・ぐらんさんのWEBサイトはこちら → https://citizensfund-grand.org/

2021年10月1日金曜日

父の二十三回忌に思う

こんにちは!にしこです。

今日は父の命日。父が亡くなってもう22年になる。つまり今年は二十三回忌だ。新型コロナのこともあり法要はできないが、父は許してくれることだろう。


郷里の新潟での父の葬式は大変だった。母は亡くなっていたから、一人っ子だった私が喪主を務めたわけだが、すでに東京で暮らしていた私には、昔の田舎の風習には首を傾げることが多かった。喪主は弔問客のおときの接待をしなければならないので、亡父のお骨拾いに加われないとか。


何よりも親戚の伯父たちがまあ威張っていること。本家にあたる父の兄に、亡母の兄に、理不尽に怒鳴られながら、悲しみと悔しさを押し殺して石の塊を飲み込むような喪の数日だった。自分より弱いものに威張り散らし、権威や力あるものには尾を振る男どもを見て、ああはなるまいと誓った。郷土の英雄、上杉謙信は言ったという。「弱敵を攻むるは卑怯なり」と。弱い者いじめのような真似は今後一切、決してすまい。


あれから22年。父の葬式で怒鳴り散らしていた伯父たちも鬼籍に入り、宗派の教えによるともう仏様である。今日は同じく仏となった父とともにお参りすることにしよう。


あの日の誓いは今は静かに私を戒めてくれている。


(つぶやきびと:にしこ)