2021年10月1日金曜日

父の二十三回忌に思う

こんにちは!にしこです。

今日は父の命日。父が亡くなってもう22年になる。つまり今年は二十三回忌だ。新型コロナのこともあり法要はできないが、父は許してくれることだろう。


郷里の新潟での父の葬式は大変だった。母は亡くなっていたから、一人っ子だった私が喪主を務めたわけだが、すでに東京で暮らしていた私には、昔の田舎の風習には首を傾げることが多かった。喪主は弔問客のおときの接待をしなければならないので、亡父のお骨拾いに加われないとか。


何よりも親戚の伯父たちがまあ威張っていること。本家にあたる父の兄に、亡母の兄に、理不尽に怒鳴られながら、悲しみと悔しさを押し殺して石の塊を飲み込むような喪の数日だった。自分より弱いものに威張り散らし、権威や力あるものには尾を振る男どもを見て、ああはなるまいと誓った。郷土の英雄、上杉謙信は言ったという。「弱敵を攻むるは卑怯なり」と。弱い者いじめのような真似は今後一切、決してすまい。


あれから22年。父の葬式で怒鳴り散らしていた伯父たちも鬼籍に入り、宗派の教えによるともう仏様である。今日は同じく仏となった父とともにお参りすることにしよう。


あの日の誓いは今は静かに私を戒めてくれている。


(つぶやきびと:にしこ)