2022年11月30日水曜日

4日目:年末年始の過ごしかた


こんにちは!にしこです。 

早いもので明日から十二月、師走ですね、

 

あなたは誰と新年を迎えますか。大切な人や家族と過ごす人もいれば、なかにはふるさとを離れて、ひとりで家族のことを想いながら、お正月を迎える方もいるかもしれません。あなたが想うように、あなたの大切な人もきっとあなたのことを想ってくれていることでしょう。来年も皆さんに良い年が訪れますように...

 


… とこのようなフレーズを聞いて、「何をきれいごとを」と感じる人、いらっしゃいませんか。けっこう多いんじゃないのかな。私もそうだったから。私の場合はテレビからこのようなフレーズが流れると落ち込んだかな。

 

昔は、年末にこのようなフレーズを耳にすること、多かったですよね。特に紅白とかはその最たるもので。年末年始は、帰省して家族と過ごすのが当たり前とされていましたからね。いまはネット時代だし、テレビもずいぶん配慮が進んで、こうした型通りのフレーズを流すことは少なくなったけど。

 

私も社会から孤立した生活を送った時期がありました。両親は亡くなり、兄弟もおらず、帰るふるさとはない。親戚は遠方で疎遠、暮らしている東京に友人もおらず、失職しているので仕事仲間もいない。そんな状況での年末年始は辛かった。年末年始は特に自分が独りなんだという現実を突きつけられる気がして。

 

元日は、通っていた生活支援センターが、一日だけ開所して、おせち料理を振る舞ってくれていました。それは確かにとてもありがたかったのだけれど、こころの空白を満たすというわけにはいかなかったです。かえって、むなしい気持ちが募ったりして。他に私と同じように独り身の人も来ていたので、その人たちとピアサポートみたいなものが生まれてもいいようなものだったけど、そうはならなかった。なぜかな?

 

生活支援センターの元日の催しは、善意にあふれたものだっただろうけど、やはり福祉の枠組みで行われていたのに限界があったのかなと思います。もちろんとてもありがたいと感謝しつつも、どこか施しを受けている感覚は拭えなかった。アパートの冷たい部屋に帰ってから、寂しさがいっそう募ったのを思い出します。そのセンターにピアスタッフが一人でもいたら違っていたのかな。

 

この年末年始、ひとりで過ごす方、なるたけ心おだやかに過ごされますようお祈りします。

 

では、また!

 

つぶやきびと:にしこ





2022年11月29日火曜日

3日目:聴くこと

「聴くこと」ってとても大事だなぁと思っていて、私の目標は、聴くことのできる人になることです。 

でも、これが、ほんと、難しい。心の底から聴く、心から耳を傾けるって、なかなかできないものだなぁと感じています。

誰かの話を心から聴く、相手の声に心から耳を傾けるといったことができるのはどんなときかな、ということを考えると私の場合は、「相手が私の知りたいことについて語ってくれているとき」、「その人にとってすごく大事な話をしてくれていると感じたとき」、「すごく惹きつけられたり引き込まれたりしてるとき」とかかなーと思います。

逆に言うと、相手の話をちゃんと聞けていないときって、この話はこういう話だなと勝手にわかったつもりになっていたり、たいしたことじゃないと勝手に見積もってしまっていたり、そもそも関心を向けていないときとか疲れちゃってるときなんですよねぇ。

そのようなわけで、「聴く」ということをするときの、いろんな人の心構えを聴いたり自分なりに考えたりして、まずは自分の体調を整えた上で(これもなかなか、、、ですが)、相手や相手の話に関心を向けて、まっさらに、先入観やこれまでの記憶を脇に置いて、そこに自分の知りたいことがある!と思いながら聴くと、ちゃんと聴けるのではないか、と自分なりに思っています。

でもそのことをすぐ忘れちゃって、たまに思い出して実践して、ああ、聴けたかも!って思って、またすぐに忘れて、ちゃんと聴けなくて自己嫌悪、というのを繰り返しながら、修行を続けています。

ただ独り言を書いている気もしつつ、でもピアサポートにもすごく関係すると思っていて、私の大好きな意図的なピアサポート(IPS)でも、聴くことをすごく大事にしているので、しっぷろアドベントブログに書いてみました。そしてこの、なんでもありな感じもきっと良いに違いないと思っています。ありがとうございます!

つぶやきびと ゆっきぃ



2022年11月28日月曜日

2日目:dogfooding 誰も使わないピアスタッフ用語集その壱

ドッグフードを食べる(Eating Your Own Dogfood )

あるいは、ドッグフーディング (dogfooding)

IT業界で働いているときに知った言葉でした。ドッグフードの製造会社が「自社で製造しているドッグフードを食べる」ことで品質を確かめるように、エンジニアが自社の製品を使いながら開発したり、自社の製品を日常的に使うことを言います。製品を提供する会社が、自分たちも使い手となって、製品の質を向上させていくことです。

開発途中の製品は不具合がたくさんあるので、日常的な使用に耐えないことがよくあります。すぐに落ちてしまう、とか、データが消えてしまう!とか。難がある開発途中のものをあえて使い続けることで、不具合を早期に発見、修正できる可能性が高まるわけですね。

MicrosoftもAppleといった著名な企業においてもドッグフーディングは行われていたそうです。余談ですが、わたしがドッグフーディングを知ったのはMicrosoft Windowsの開発物語を読んだからでした。

さて、ピアスタッフは、自分たちが提供しているサービスを利用する立場でもあります。現在進行形でサービスを使っていなくても、近い将来に、あるいは過去に使っていたかもしれません。ピアスタッフはドッグフードを食べているのです。

自分が提供しているサービスや支援を自分が利用できるのか?と尋ねられればどうでしょう。対等性とか口にするのだったら、即答したいところですが、答えに窮するだろうことも想像できます。自分の拙いコミュニケーション能力での面談を受けたいだろうか?とか。視野を広げて、紹介している作業所や病院は自分が安心して利用できる場所だろうか?とか。

一般的な医療はさておき、精神科医療や福祉では、サービスの担い手が使い手になることをあまり想定してないように思います。自分が消費しないものを提供している意味あいでは、ドッグフード製造会社と似ているかもしれません(だから悪いとかそういうことではなく)。

ピアスタッフは、この精神科医療や福祉の世界で、サービスや支援のよくないところに胸を痛めつつ、より良いものへと改善させられる存在です。ドッグフーディングできるからこそ、より良いものになる可能性が生まれます。そうありたいと思います。


2022年11月27日日曜日

アドベントブログが始まりました🎄

 こんにちは!ながおかもんです。

今日11月27日はアドベント一週目です。今年もしっぷろメンバーでアドベントブログを書こう!ということで、1回目は私、ながおかもんがお送りいたします(。◝‿◜。)

このブログで何を呟こう…みなさんに何を伝えようと考え始めると今の私にとってはすごく難しいことで、人に伝えることができるってなんて素晴らしい能力だろう、と、他の人のいろいろな発信を眺めています。

自分には伝えることが難しいと思った先にどんなことが起こるのか。それは口に出すのをやめてしまうことなのですが、それもそれでとても後ろ向きな選択だと思うので、頑張って口に出してみたりしています。

そういえばオンラインでのコミュニケーションがあたりまえのことになってきましたが、オンラインでのコミュニケーションって割と「話すこと」が媒体となるような気がします。リアルな場面だとその場に存在すること自体が媒体になるので、話さなくても関係ができていく感覚があります。四角の画面を超えたオンラインコミュニケーションツールが何かできると良いのかなぁ。

そんなことを考えていたのは、そうそう、ピアサポートに関連したことをこのブログではお伝えしたくて、私の今身近にあるピアサポートは、「あ、同じだね」となんとなくわかりあうことではないかなと思っています。分かり合ってお互いの存在を尊重し合うような感覚です。そんな中で、「分かり合えないよね」を分かち合う感覚もあるんじゃないかなぁと考えました。わかってもらえないからわかってもらおうとするのではなく、お互いに、違う存在(考え)だねということを分かち合うと、意外とそれが良い関係につながるんじゃないかなとか、そんなことを考えていました。それが案外と多様性を認め合う環境につながっていく気がします。「話すこと」「伝えること」だけではそれは難しいなぁと思う今日のこの頃なのでした。

ということで、アドベントブログ一発目はながおかもんがお送りしました(てへ)。

今日から12月24日までしっぷろメンバーが日替わりでブログを更新します!しっぷろブログと一緒にクリスマスを迎えましょう⭐️