こんにちは!にしこです。
このアドベントブログも今年で5年目。ようやく要領を得てきたかなというところです。ですがいまだに、びくびくしながら書いている面も正直あります。それは私の書くことが、誰かの大事な誇りや希望や信心といったものを貶めていないかという心配が常にあるからです。このブログは本当に小さなもので、読む人も限られてはいるものの、それでも公開の場には違いなく、そのような場で誰かを傷つけたりはしたくないなあと思っています。
私たちの暮らすこの社会にはいろんな人がいて、その立場や背景はひとりひとり違います。お金のない人/ある人、病気の人/健康な人、歳月を重ねた人/若い人、肩書きのない人/ある人、家族のいない人/いる人、日本文化の外で生活する人/中で生活する人、etc...
想像をしだしたら限りなく、すべての人に配慮を配るのは至難の技に思えます。
私の通う大学院の同級生に在日ムスリム人女性の生活支援をテーマに研究をしている人がいます。ムスリムの社会では宗教的戒律からの女性特有の制限がいまだに多いそうです。ムスリムの女性たちが日本社会の中でいかに自分の望む幸せをつかんでいくかが研究の大きなテーマのようです。ですが、ムスリム社会で「正しいこと」とされていることは、日本ムラに生きる私から見ると、理解が難しいものが多々あるように見え、なかなか根深くて、難しいなあというのが正直な感想でした。
「ムスリムの人たちが、自分たちの大切なことを守りつつ、この日本で暮らしていくことはできるのでしょうか」とその同級生に尋ねたことがあります。その答えはこうでした。「まずはお互いを知ることなんです。私も最初は彼らの文化に馴染めなかったところもあったけれど、知るうちに人として理解し合い、交流することができるようになりました。お互いの信仰、信条、生活スタイルなどを知ることから始まると思います。」
「まずはお互いを知ること」
知っていたようで、改めて気づかされた言葉でした。私が足元に転がしておいた玉(ぎょく)を拾い上げて差し出してもらえた気分でした。
まだ知らない皆さんへ。皆さんにとって、私の散文が無礼をはたらいていないことを祈りつつ、いつか知り合える機会が来たら嬉しいです。
ではまた!
つぶやきびと:にしこ