アドベント月曜日の担当のかやです(火曜日に書いてます💦
わたしが活動している兵庫県では、ピアサポーターを指して「ピア」と呼ぶことが多いようです。専門職の人はピアサポーターを「ピア」と略しているし、ピアサポーターも自分たちのことを「ピア」と言う。
けれども、障害者ピアサポート研修などでは、ピアサポーターからみて支援対象者のことを「ピア」と呼ぶこともあります。
そうなると「ピア」は誰を指すのか、ややこしい。
ちなみに、わたしはピアスタッフに関する研修の講師などもしていますが、ピアという言葉は日常では使わないほうです。
当事者仲間はもちろん支援対象の人であっても「仲間」という呼び方をしますが、ほぼほぼピアという呼び方を使っていません。自分のこともピアと言わないし。自助グループをはじめたときにもピアという言葉を使った覚えがなかったような。
ピアの言葉を知るよりも先に障害者運動や自助グループの先輩方たちから「仲間」というの言葉を教わったので、日常では当事者のことを指すときは「仲間」を使っているのかもしれません。世代かもです。
世間では、ピア=障害者のある当事者という意味合いでも用いられていることはもちろん知っていますが、僕のなかでは、ピアという言葉を対等性とか互恵性とかの関係性の脈絡で使うことが多いです。
対等性とか互恵性というのはそのときその時のものだから、目の前の相手とピアな関係であるかどうかは一瞬一瞬のその場限りみたいな感じで意識していたりもします。
この瞬間はピアサポートな感じとか、自分の気持ちと相手の気持ちが響き合っているとか、とか、そういう時はなかなかない。ジャズのグルーヴみたいな感じかもしれません。
という感じなので、目の前の当事者のことピアと呼ぶことはなかったりします。
世間では、障害のある当事者が、とくに自らの経験を活かして行うことをひっくるめてピア活動とかピアサポートと言っている印象もあって、
個人的には、ピアの言葉の使われ方が広すぎて、一見して何を指しているのかよくわからない場面が増えたと思っています。
そういえば「ピア仲間」という言葉を耳にしたときは「頭痛が痛い」の親戚だなぁと内心苦笑したこともありました。
あなたにとってピアは何を意味しているのでしょう?