2022年12月13日火曜日

17日目:人として出会う

先日、ある講座(リカバリーカレッジの講座)に参加して、とても新鮮で楽しい経験をしました。

自分にとって意味のあるもの(自分の人生を有意義にさせるだったかも。)の写真(その講座では、ミーニングフル・フォトと呼んでいました)を一週間で9-12枚撮影してきて、それらについてほかの人に紹介してもいい人は、ほかの受講者に見せながら話す、というワークです。

これが自分にとって、とても楽しくて発見の多い時間だったのです。

自分についての気づきがあったのはもちろんなのですが、私にとっては、それより何より、ほかの人の撮った写真を見せてもらってその人のお話を聴いたことが、すごく良い時間だったんです。

知らない人(同じ受講者だというだけで、知り合いではない人)だったとしても、その人の大切なものだったり、自分にとって意味があるものやこと、人について話してくれるのを聞いているだけで、その人にぐっと引きこまれる感覚があり。

もともと知り合いだった人についても、その人が日常の中でいいなと思った場面の写真などを見せてもらってお話をきくことで、そういうことに幸せを見出したりしているのですね!と、それまで知らなかった一面を知ったり。

話してくれた人と、人として出会えた感じがしたのでした。

これは、これまでの「相手を知る」とはなんだか違うぞ?と思って考えました。

よく、精神保健の支援においては、その人の力や強み(ストレングス)を知って、そこを大事にしましょう、と言うし、それはとても大切なことと思いつつ、誰かの力とか強みを「情報」として知っても、その人のことを知ったという感覚をあまり持てないこともけっこうあることを思い出しました。

情報としてその人のことを知るのと、その人にとって意味あることをその人の言葉で話してもらうのでは、全然違うんですね。言葉にすると簡単なのですが、これを実感として感じたのでした。

ピアスタッフも含め、支援の仕事って、情報として誰かのことを知ることが増えてしまう面があると思うのですが、人として出会うということを毎回していけたら、相手に抱く感覚や関係性がもっともっと人間らしいものになるのではないか、そんな風になれたらいいな、とこの体験から感じました。

つぶやきびと:ゆっきぃ