2022年2月11日金曜日

全国ピアスタッフの集いの感想

 こんにちは。かやでございます。

にしこさんに引き続き。

1月30日(日)に開催されました「第9回全国ピアスタッフの集い」に参加した感想を。今さらですが、日記に書くまでが遠足です、と言いますし。


時局柄Zoomでの開催でした。自宅から参加できるところはありがたいけれども、一緒に参加している感じしづらいのは致し方ないところですよねぇ。


かやはスピーカーでもあったので言葉を口にする機会がありましたが、参加者の皆さんは思いを口にできないよなぁとか、小さな規模の分科会とかブレイクアウトルームでできてもよかったのかも、と思ったりもしました。


集いに参加したのは何回目ですか?という問いかけに、参加者がチャットで反応。初めての人もいれば、2度目、3回目だよという人もおられて、フル参加の人もおられたのでしょうね。かやは今回で5回目だったはず。もう少しがんばれば干支一周ですねー。


シンポジウムでは、大石さん、藤原さん、小笠原さんからどんな職場でこんな働き方をしているのかがよく知れて、率直にふむふむなるほど感がありました。かなりやる気出ました。やっぱり現場の話を聞くのは楽しい。


当事者だからこの仕事ではなく、当事者もそうでない職員もみんな同じ仕事をすることが良かったと話されていたのが印象的でした。個人的にはまったく賛成なのですが、世の中には役割分担型のピアサポーターもいるので、どのようにピアスタッフの業務やあり方を整理すると良いだろうかと考えながら聞いていました。


分科会1では、元厚労省障害福祉専門官・現PwCの吉野さん、磯田さんと登壇させていただきました。制度やお金にまつわる議論は、どこにお金がつくのか?という話でもあり、ピアスタッフ業界に関わる人すべてが幸せになれるわけではなく、対象にならない人が出てきますし、対象にしないことの方が良いこともあります。かやからはなぜ制度化が必要なのか?という趣旨でお話しして、論点は示せたのかなと思います。業界として考えていくことができれば。


分科会2では、しっぷろのりえちん、にしこさんも登壇された倫理綱領と業務指針のお話し。必要だろうなぁと思いながら聞きつつ、これがピアスタッフの働き方という明確な合意がないまま議論しても絵に描いた餅でしょうし、倫理綱領がないままも働き方が決まらないことも事実で、にしこさんがおっしゃっていたように鶏か先か、卵が先か問題なのでしょうね。


個人的には、自分たちの業務や対象者の人とのコミュニケーションをふりかえることが不可欠だろうなぁとも思いながら聞いていました。自立生活センターの身体障害者の方や難病相談支援センターで働く難病当事者の相談員とも議論すると良さそうな感じがします。いずれにせよ、いろいろな団体が作ってみることもありなんでしょうね。とてもよい刺激になりました。


ピアスタッフが海のものとも山のものともつかぬ珍しい存在だった頃は、ピアスタッフや精神保健についての問題提起が比較的多かったような印象がありました。第9回目になると報酬体系や倫理綱領など議論して現実に反映しないといけないという空気になっているような気がしました。


とはいえ、磯田さんのピアスタッフになった経緯についての語りを聞いていると、焦らなくてもいい、というメッセージも感じます。


今の仕事を大切にして、来年の集いも楽しみにしています。