2021年12月7日火曜日

10日目 ネットとピアサポートとかニッチな話題とか

 

カラオケ歌い放題、
焼肉食べ放題、
蟹食べ放題

じつは世間が喜ぶキーワード、ピンとこないままの人生を過ごしているかやが担当する
10日目。。。。。


焼肉と蟹は年1回あれば十分、自分のお金で食べるかと言われると悩む。
カラオケにいたっては苦痛でしかなかったり。
みんなで楽しめるものに共感しづらいと生きづらいんですよね。
今でも、あそこの焼き肉美味しいですよねーと話題を合わせていたり
(美味しいと自分のお金で食べるくらいの好きとは別なんですよねぇ、この感覚分かるかなぁ)。


子どもの頃から趣味はニッチな傾向があって、星が好きだったので、10代の頃は
海外の天文雑誌を購読していたり(ちゃんと読めないのに!)、大学時代の青春は夜空という
暗闇で過ごしたり。


おかげで、NASAが撮影したしし座流星群の解析をお手伝いする機会があったり。
嬉しいこともたくさんあったけれど、身近に同じような人は多くなく、同好の志との
やりとりは黎明期だったインターネットでした。


渇望していた情報が手に入る、つながれることは何よりの喜び。
インターネットがなければ、世間が喜ぶキーワードに押しつぶされて、
どうしていたんでしょうね。インターネットは救いでした。


ピアサポートの分野でもネットが広がってきました。COVID-19の影響もあって、オンライン
ミーティングも当たり前になってきました。私が仕事で出会った20代、30代の当事者のなかに
は、初めて当事者と話しをした場所はネットという方がちらほらおられます。


オンラインでピアサポートは可能なのか?対面でなければ難しいのでは、という問いを
よく耳にしますが、現実はすでにオンラインでのピアサポートが広がっている印象です。
今日もオンラインでのピアサポートの研修がありました。


都会では、当事者の人口もそこそこにいて、交通網も整備されているので、対面でも当事者と
出会いやすいかもですが、人口が少ない田舎では当事者の数も少なく、交通も不便。
当事者と出会うことのコストがとても高くなります。
ピアサポートの場にたどりつくためにネットを必要とする人は大勢いるのでしょう。


ちなみに、わたしがWRAP(元気回復行動プラン)を知ったのは2009年のこと、
場所は普及しはじめたばかりのTwitter。
のどかな里山に住んでいてひきこもっていた時期でした。
あの情報にどれだけ救われたのだろう!


自分が病気になりたての頃、苦しかった頃をふりかえると、同じような病気の人であっても、
ちょっとした違い……年齢、職歴、病気になってからの年月、飲んでる薬の違いが気になって、
他の当事者とつながることを妨げていたような気がします。

ネットの場合、対面よりもニッチな集まりをつくることがしやすいと思うので、
より自分に近い(と思っている)人たちと出会えるかもしれません。
そんな時の最初の一歩にネットは有効かもしれないなぁと漠然と思ったりします。


リテラシーに差がある人たちが集まる研修などではまだまだ課題は多くあるけれど、
自分の関心ごとや好きで集まる場所にはネットは強いですよね。

オンラインには、セキュリティや匿名性の課題もあるけれども、
みんなとはちょっと違う話をしたい時に、情報がほしい時に、つながれる手段が
これからもあるといいなぁと思いますねぇ。

しっぷろも、そんな場所の一つであれば良いなぁ。