2025年12月19日金曜日

【20日目】体験と実感と体温

 先日、ピアサポートをなさっている(ピアサポートスタッフとして働いていたり、グループをしていたりする)方々と、登壇してピアサポートについて市民の皆様にお話しさせていただく機会がありました。質問やコメントがある方には、紙に書いて休憩時間にボックスに入れていただく形にしたところ、とてもたくさんの質問が!手をあげて質問することはなかなかできなくても、無記名で書いて箱に入れるのは皆さんしてくださるんだ!とうれしい驚きでした。

ご質問の内容としては、ピアサポートにはどこで出会えるのか、ピアスタッフは何をしているのか、疾患や障害に関してこれまでのご苦労や乗り越え方、ピアグループに行ってみたけれど話が重かった、ピアグループで言われたことに傷ついた、集まりに来ている人たちと自分の目標が違う、自分と同じことに関するピアと出会うのは難しそう、ほかの障害でもピアサポートは可能なのか、などなど。どのご質問やご感想もとても大事な内容でした。

壇上で、それらのご質問やコメントに対して、ピアサポートに関わる方々に思いを述べていただく形でセッションを進めました。これがまた、いい。ご自身の体験や実感とからめてお話しがなされること。そしてそれが一人だけではなく、複数の考えや視点がそこに出されること。地平が広がるような、奥行きや高さが出るような、そんな時間となりました。

このところ、生成AIでできることとそうでないことをしょっちゅう考えているのですが、今回の会に関していえば、上記のような、個人の体験に基づく内容が話されることに加え、登壇者の肉体、声、表情、動きや温度感、セッション中の呼吸感、互いの近さ、信頼関係なども感じられたなぁ、と思い返しています。

それまで考えていなかったことを質問や感想として投げかけていただいたり、ご一緒した方々に心癒されたり、とてもあたたかい気持ちになりました。感謝です。

私自身は、多様な声が場に出されることにもとても関心がありまして、ピアサポートは、何かの正解を出す場ではない、という意味でも、多様な声が大切にされている場だなぁ、と感じました。

つぶやきびと:ゆっきぃ

(文の内容と写真は関係がありません。)