こんにちは。
年末が近くなって参りました。慌ただしく過ごしてしまっていましたが、そんなときこそ、わたしには深呼吸が必要なのだと思います。
今日は、スティーブン・ポクリントン(Stephen Pocklington)さんというアメリカの方に教わって、自分なりにすごく納得しながら考えたことについて書きたいと思います。
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ピアサポートって、自分の声に気付くこと、自分の思いに気付くことを助け合うことなのではないか。
自分の本当の声って、なかなか出てこない。これまで誰かから言われてきたことや、こうあるべきといった価値観に覆われてしまってなかなか出てこられない。そして森の中の小動物のように、何かの気配があるとさっと隠れてしまう。そんな自分の声に気付くには、静けさや安心(誰かや自分に責められたり評価されたりしない、安全で気持ちのゆとりをもてることなど)は大事。
なので、自分の声や思いに気付くことをピアサポートで助け合うとしたら、批判判断されないこと、話を聞く人は穏やかにそこにいて聴き、受け止めること、などは大事そう。
自分の声を聴こうとしている人の話を聴くとしたら、聴く側の好奇心で話を聞き出そうとせず、どこかの方向に誘導してしまうことなく、ただ相手の小動物(心の声)が安心して出てこられるよう、ゆったりとしているのが大事そう。
そして、そのような聴き手がいてくれる場合には、一人で頭の中で考えているよりも、自分の心の声に気付いたり、自分でも気付いていなかった思いを発見したりできることがある。
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こんな考えもあり、ピアサポートの勉強会の場などでも、1対1で、一人10-15分ずつ、ただ話す(聞く人はただ聴く)、というのをしてみる、ということをたまにしています。
相談をするわけでも助言をもらうでもなく、ただ話し、聞いてもらうだけなのですが、私にとってはこうしてただただ聞いてもらえる時間を取ると、心が落ち着く感覚があって、確かにこれはピアサポートだな、と感じます。
最初の頃は、話す側の時、相手にわかりやすい順で話をしないと、とか、こんな話でいいだろうか?とか、思ったりしたのですが、そういう思いも、これまでの自分の生活の中で他者から言われてきたことから身につけてきてしまった自分への評価から来ている心配だったかも、と気付きました。
このように、いろんな価値観や自分への批判、診断を身につけてきたんだなぁ、としみじみ思い、そしてこれは私だけではなく、みんなそうなんだよなぁ、と、お互いにいたわり合いたい気持ちになっています。そんな話もピアサポートの場でしていけたらいいなぁ。