こんにちは!にしこです。
今日はしっぷろの2回目の誕生日。つまりしっぷろを公開してから今日で2年になります。皆さん、しっぷろにいつも訪れていただき、ありがとうございます。
たかが2年されど2年。
私はというと、この2年間、生活はあまり変わり映えしないかなと思います。だけど、しっぷろの縁でつながった皆さんのおかげで、経験も積み、そして多くのことを学びました。感謝に堪えません。
一方で、ピアスタッフ、ピアサポーターを取り巻く状況はというと、この2年で、大きく変わりつつあるのかなという印象を抱いています。特に皆さんご存知のピアサポート加算。
(「え?知らないなあ」という方はちえぶくろのコーナー、「ピア加算」の項を見てくださいね →
https://harvest-bank-edf.notion.site/a38318fffdf54c50bc905be98c5768e8 )
ピアサポート加算によって、ピアスタッフ、ピアサポーターの雇い入れが進むといいなと期待する反面、そんなに急いで大丈夫なのかなという心配も正直私にはあります。というのも、日本のピアスタッフ、ピアサポーターが本来の力を発揮するために、議論しなければならないことが、まだまだ山積みだと思うからです。それは例えば
・ピアスタッフの専門性についての共通認識を作っていくこと
・雇用後の研修やスーパービジョンの体制を整備すること。
・ピアスタッフと専門職が協働する支援チームを職場でどう作っていくかということ。
・ピアスタッフ同士の「つながり」をどう作っていくかということ。
・ピアスタッフの倫理綱領、行動指針を作っていくこと。
などがあるかなと私は思います。そして、これらの話題はいろいろな場でその必要性が問われている議論です。
さて、ここでもう一つ、私が最近、大事だなと思う話題に触れておきたいと思います。それは、ピアサポートという人とひとの関わりの中で、私たちが大事にしていることをみんなで整理することです。こういったことは、欧米では「ピアサポートの原則(Principles of Peer Support)」などという言葉でよく著されています。似た感じで、日本のピアサポートで大事にされているものを、英訳ではなく日本語で整理したら良いのではと思います。というのは、それにより、ピアサポートとは何かということが整理され、ピアスタッフの専門性や倫理綱領、行動指針の議論の実効性につながると思うからです。
日本のピアサポートにおいて大事にされていることって具体的には何でしょうか。いま私が思いつくのは、例えばこんなことです。
・ホッとする、心配しなくてよい
・思いやり、おもんぱかり
・成果を求めない
・共にいて、共に歩く
・無理に友達になる必要はない
これらは私が自分の経験から思いつくものです。皆さんには皆さんの経験に基づいた、ピアサポートで大事だと思うことがきっとあると思います。それらを持ち寄って、日本のピアサポートにおける「価値」なるものを文章化する作業ができたら、楽しいだろうなあなんて思っています。あ、これは単なる私の夢想で、しっぷろの公式見解ではありませんので悪しからず。
というわけで、明日から3年目のしっぷろもよろしくお願いいたします。
(つぶやきびと:にしこ)